おへそまわりで測るわけ
肥満がさまざまな病気を引き起こす原因のひとつになることは、
皆さんご存知ですよね。
そして、最近よく話題になるメタボリック症候群も、
数々の生活習慣病を引き起こす可能性が高い状態であることも、
よく知られていることと思います。
さらにメタボは生活習慣病を引き起こすだけでなく、
保険料アップも引き起こすとか・・・
メタボ健診が義務化され、
メタボと診断された人がその先改善できない場合は健康保険組合が
高齢者医療への負担金を増額されてしまい、
保険料アップにつながってしまうという仕組みです。
平成20年度から始まるメタボ健診ですが、
今までの健康診断に加え、腹囲の測定があります。
これは普通ウエストと呼ばれる一番くびれた場所ではなく、
おへそのまわりを測ります。
正確にお腹の脂肪を測るにはCTスキャンでおへその位置の断面を撮影し、
脂肪面積が100平方cmを超えると腹部肥満と診断されます。
しかし毎年の健康診断でひとりひとりに
CTスキャンを行なうことは簡単にできることではないため、
内臓脂肪の蓄積を判断するラインとしておへそまわりの測定値が目安とされています。
男性で85cm、女性で90cm以上がメタボの判定基準値であるという話はよく聞きますが、
これは男女ともその値が
内臓脂肪面積100平方cmに対応するとみられているからです。
しかし実際のところ、同じ85cmの腹囲でもアメリカ人と
日本人のように人種が変わると内臓脂肪量も異なってくるようです。
腹囲で内臓脂肪量を測定する方法は、
ひとつの目安にはなりますが正確さについては少々問題があるようですね。
今後、他のものが基準になってくる可能性もあるでしょう。
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